雲路の果て

ちぎれた雲の波間から
こぼれさす光の道しるべ
近づいていく静寂に
やわらいだ縁どりが燃えてる
昔見た聖書のページを想い出すと
あなたが笑った

この目さえ光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだがあなたを知らなければ
引きずる思い出もなかった

六弦を奏でる指は
わたしだけ守るには幼く
くちづけは花びらに埋もれ
砂を噛むようにベルが鳴る
踊り子は悲しみを纏い
つぶれた足舐めては歌った

この目さえ光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだがあなたを知らなければ
引きずる思い出もなかった

光舞う届かない海で
あふれる夜にあなたが見えるよ
小鳥が声を殺していれば
あの時翼が折れてたら
あなたがわたしを抱いていたら
今でも溶けあっていられた?

この目さえ光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだがあなたを知らなければ
引きずる思い出もなかった

(作詞・歌:Cocco)
「あの時、こうすることができたなら・・・」
それは、もう昔には届かない言葉・・・。

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