遺書。

私が前触れもなく
ある日突然死んでしまったら
あなたは悲しみに暮れては
毎晩泣くでしょう。

2人で行くはずだった島と
夜景の綺麗な坂道
叶わぬ明日の地図を見て
自分を責めるでしょう。

骨埋める場所なんていらないわ。
大事にしてたドレスも、写真立ても、
ひとつ残らず焼いて。

そして灰になったこの体を両手に抱いて、
風に乗せて
あの海へと返して下さい。

例えば何かがあって
意識さえ無い病人になって
あなたの口づけでも
目覚めないならお願いよ。

その腕で終わらさせて
そらさずに最後の顔焼き付けて
見開いた目を優しく伏せて。

そして灰になったこの体を
両手に抱いて風に乗せて
あの海へと返して下さい。

いつか誰かまた求めるはず。
愛されるはず。
そうなったら幸せでいて。
だけど、私の誕生日だけは
独り、あの丘で泣いて。
裸のまま泳いだ海。

私を想って。


(作詞・歌:こっこ)
死に際したとき、貴方は何を望みますか・・・。
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